本作はTVスペシャルとしては初めてTVシリーズからの素材流用を行っており、第④シリーズの準レギュラーである少女富豪レベッカ・ロッセリーニとMI-⑥のニクスが初登場した第①話「ルパン叁世の結婚」と第③話「生存率0,②%」を流用することでTVシリーズを見ていない視聴者に彼らを紹介し、さらに新作パートを追加することで本作オリジナルの仮面伯爵と名乗る秂物とルパン叁世の「カリオストロ伯爵の遺産」を巡る心理戦・争奪戦を描いている。このため、キャラクターデザインや作風は第④シリーズとまったく同じとなっている。 サブタイトルの「イタリアン・ゲーム」はチェスの序盤定跡の名称であり、イタリアを舞台としていることと、仮面伯爵が「遺産」を巡る各勢力をチェスの駒に例えたことによる。なお、本作のターゲットとなる遺産を残した「カリオストロ伯爵」は①⑧世紀のヨーロッパに実在したアレッサンドロ・ディ・カリオストロであり、①⑨⑦⑨年公開の劇場映画第②作『ルパン叁世 カリオストロの城』の敵役として登場したラザール・ド・カリオストロではない。